
こんにちは!kevinです。
腕時計の革ベルトの交換方法について写真付きで解説しました。
革ベルトは消耗品ですので、定期的に交換するのがおすすめです。
特に今の暑い夏の季節は革ベルトが臭くなったり、傷んだりしやすいので、自分で交換できるとイイですよね。
ベルトのサイズと使う道具の確認をしよう
革ベルトのサイズ
オメガの手巻きのベルト交換をしてみます。
基本的には革ベルトはどれも同じ仕様なので参考にしてください。
ベルトのサイズは18mmです。
これは18mmのベルトですが、現物を計ってみると17mmぐらいしかありません。
実は、腕時計のベルトは表示されている長さより左右0.5mmずつほど小さく作ってあります。
ラグにはめるときにサイズがピッタリだと、革が歪んだり傷つくからです。
ラグの内寸を測ると18mmですが、ベルトの幅で測ると17mmと小さくなってしまいます。
ベルトのサイズが分からなくなったら、とにかくラグの内寸を測ってください。
革ベルトの仕様
側面から見ると、バネが入るように、このように穴が空いています。
バネが入るとこんな感じです。
使用するバネ棒外し
ベルジョンのN゜6767-Fを使用します。
ラグ横に穴がない場合は、Y字型先端部を使用します。
私はお箸を持つように持っています。
きちんと持って、しっかりバネ棒をホールドしましょう。
ラグのタイプについて
今回はオメガでベルト交換をしていますが、ラグの外側の側面に穴は空いてません。
ラグの外側に穴が空いていてバネ棒外しのI字先端部を使うタイプの時計は最近では少ないです。
昔はロレックスの4桁品番ぐらいまでは、ラグの外側に穴が空いていて、外側からバネ棒外しを押し込んでバネ棒を外す仕様でした。
ですが、このタイプは汗が入りやすく、錆びるとくっついて外れなくなったり、強度が出ないので折れっちゃったりします。
だから、バネ棒も研究され進化しているので、このタイプは減りました。
今の主流は今回使用しているオメガのラグのように内側部分にバネ棒を差し込む穴があるタイプです。
バネ棒について
バネ棒にも形が色々あるので、交換するときは、きちんと自分の時計のバネ棒を確認して購入したほうが良いです。
サイズの測り方も、ベルトと一緒で少しややこしいので、腕時計本体をお店に持って行って、サイズを確認したほうが間違いがないと思います。
バネ棒は、バネ部分が含まれているので、赤線部分がラグとおおよそ同じ長さになります。
バネ棒のサイズを確認するときは、ラグの幅を測って調べるほうが良いです。
今回使っているバネ棒は段があるタイプです。
青と赤で囲ってある部分の正式名称はわかりませんが、この記事では、青い部分を“肩”、赤い部分を“ツバ”と呼びます。私はそういう風に呼称しています。
一番上の段差になっている肩部分にY字先端部を引っ掛けるやり方と、さらにその下の段差のツバと呼ばれる部分に引っ掛けるやり方があります。
プロの方は、ツバ部分に引っ掛けている方が多いような気がします。
私は個人的に方に引っ掛ける方がやりやすいので、その方法で掲載しています。
引っ掛けたら、押すと下に下がります。
革ベルトのバネ棒の外し方
ベルトのサイズ確認とバネ棒の外しの準備、ラグとバネ棒のタイプのチェックが完了したら、いよいよ交換作業です。
まず、バネ棒を使う前に、ベルトを横にずらして、バネ棒の頭を少し出します。
そうすると、バネ棒外しが入れやすくなります。
ラグ横のバネ棒を外してみます。
Y字の先端部をバネ棒の肩部分にそっと差し入れ、下に押し下げます。
グッと押し下げると、バネ棒が横にズレます。
外れました。
すぐに終わります。
バネ棒の入れ方
バネ棒を入れるときは、逆の要領です。
まずはバネ棒をきちんとベルトに入れます。
バネ棒の頭をベルトから出します。
片方のバネ棒外しの頭をラグ穴に差し込みます。
もう片方のバネ棒外しの肩にY字先端部を引っ掛けます。
そして、ぐっと押し込みます。
バネになっているので、下がったところで、パチッとはめ込みます。
という風にはめます。
尾錠の外し方
尾錠は、バネ棒外しのI字先端部を使います。
尾錠の外側の側面を見ると、穴が空いているのが分かります。
この穴にI字先端部を入れます。
ちなみに、ベルトを外すときも時計ケースの側面に穴が空いているタイプは、I字先端部を押し込んで外します。
I字先端部を入れます。
バネ棒を下に押し込みます。
バネ棒をきちんと下まで押し込んだら、尾錠を横にずらします。
外れました。
着けるときは、逆の要領ですが、I字先端部ではなく、Y字先端部をバネ棒に引っ掛けて下に押し込みます。
下がったところで尾錠をバネ棒の上に戻し、バネ棒外しを抜くとハマっています。
という感じです。
尾錠の取付けのときは、真ん中にあるつく棒の位置や向きに気を付けてください。
つく棒の位置を尾錠の上に出ておくようにしておかないと、バネ棒を取り付けた際に、つく棒が上に出てこないのでやり直しになってしまいますし、つく棒自体の向きも逆にしてしまいがちです。
そうすると、ベルト穴に入れにくくなります。
ちなみに、つく棒とは、ベルトの中央にある首の曲がった部品のことで反対側のベルトの穴に通す部品の事です。
外すときに、写メとか撮っておくと、向きを忘れなくて良いと思います。
まとめ
以下の3点をきちんと確認しておけば失敗は少ないと思います。
・ベルトのサイズの確認
・ラグのタイプをチェック
・バネ棒のタイプをチェック
そして、落ち着いてゆっくりとやるのがコツかと思います。
焦るとバネの力でバネ棒がズレてラグなどに傷をつけてしまいます。
傷をつけても良い時計があれば、それで練習してから本番のベルト交換するのがオススメです。
慣れれば意外と簡単なので色んなベルトに替えて楽しめます。
革ベルトは牛革・クロコ・リザードなど素材も様々ですし、最近はカラーバリエーションも豊富なので、色々楽しめます。
私もたまに、オメガをNATOベルトに替えて楽しんでます

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