腕時計のステンレスベルトも洗う必要性あるの?

時計のメンテナンス

kevinです。

革ベルトは使用していると汗が染み込み臭くなったり、丁寧に使っていても腕に巻き付けて使うモノなので経年劣化等で定期的に交換すると思います。

でも、ステンレスベルトに関しては、傷がついたとしても定期的に交換するものではありません。

通常は最初に付属されていたステンレスベルトをずっと使い続けると思います。

何年も何十年もそのベルトを使うので、実はステンレスベルトって結構汚れているんです。

 

ずばりステンレスベルトも定期的に洗浄する必要ありです!

ステンレスベルトをよく見てみると、コマとコマのすき間やバックル、ラグの部分などに汗やアブラに埃がついた汚れが付着していると思います。

黒ずんでいたりもするのではないでしょうか。

汗がステンレスについたままも保管状態としては良くないので、定期的な洗浄がオススメです。

私は時計を使った時は水洗いを軽くしています。

そして、たまに超音波洗浄器というものを使って徹底的に綺麗に洗浄します。

夏は特に汗をかく時期ですのでぜひステンレスベルトもキレイにしてみましょう。

超音波洗浄器とは

上記の写真のようなものです。メガネ屋さんの店頭に良く置いてあって、「メガネのレンズを洗浄して下さい」って置いてある機器です。

水中に発生させた超音波がミクロの汚れも落とすというものです。

仕組みとしては、超音波の振動で水中に無数の気泡が発生しますが、その気泡が弾けるときの衝撃波が微細な隙間の汚れを粉砕して落としてくれます。

布やブラシで磨いても落ちない汚れを落とすことができます。

超音波洗浄器の使い方

蓋を開けると目盛りがあるので、そこまで水を入れます。

シチズンXCの場合

電源を入れて、ステンレスベルト部分のみ水中に入れます。この画像はシチズンのXCを使用していますが、XCはベルトと本体部分を外せないので、本体は水につけないように慎重にベルト部分のみ入れます。

本来は、本体部分とベルト部分は外して、ベルトのみを入れるのがベストです。


写真では分かりにくいと思いますが、白い小さな粒子が出ています。汗に埃などがついた汚れです。

洗いあがると、このようにキレイになります。

輝きが違ってきます。

オメガ スピードマスターの場合

まずは、ベルト部分を本体から外します。ベルトの外し方は、ベルト交換の記事のメタルブレスのところをご参照ください。


ベルトのみ水中に入れます。


今回はきちんと蓋をして電源を入れます。


蓋を開けてみると、このように洗浄されています。


このような洗いあがりになります。


布で拭くよりもキレイになります。

ロレックス デイトジャストの場合

洗浄中の画像は省いてしまいますが、やり方はオメガと同じです。


コンビを洗っていますが、金無垢やプラチナでも洗えます。

このようにキレイになります。

ピカピカです。

超音波洗浄器を使う時の要注意点

防水の時計も本体部分は絶対に入れてはいけません!

超音波洗浄器自体が、腕時計の本体を入れて洗浄するように設計されていませんし、超音波が出ているので、機械式の時計の場合は調整用のスクリューや各部品が繊細なバランスによって組みあがっていますので、超音波によってネジが抜けたりバランスが崩れたりします。

また、ゴムパッキンからも細かい振動によって浸水することも考えられますので、単純に水に浸かるのと違う状態ということを念頭に使うことが大切です。

なので、いくら防水性能が高くても、「壊れてしまう」ということになります。

また、調整駒をネジで止めている場合は洗浄後、超音波でネジが緩んでないかチェックをした方がいいです。

他にも注意すべき点があります。

バンドのお手入れをせずに長い間使い続けている時計の場合、ケースからバンドを外そうとしても外せなかったり、バネ棒が折れてしまったりする危険性もあります。

また、ブレスのピンは金属同士の摩擦により細く痩せてしまうのですが、汚れが詰まることでピンが止まっている状態になっていることがあります。

その状態のバンドを洗浄してキレイにしてしまうと、ピンが抜けてしまいやすくなるので、それも注意が必要です。

長く使っているバンドの場合は、一度ピンを先端の細い尾錠を外す工具などで押してみてピンが抜けないか念のためチェックしてから洗浄した方がいいです。

ちょっと押してピンが動く場合は、ピンがダメか、C管と呼ばれる部品が開いてしまってピンをホールドできない可能性があります。

その場合、ピンが脱落して時計を落とす危険性があるので、自分で洗浄せずに、速やかにバンド交換をすることをオススメします。

もしもインターネットなどで超音波洗浄機を購入して使用する場合には、超音波洗浄器の説明書通り使用して下さい。

また、ケース部分が水面から出るようにバンド洗浄用の付属品がついているものもあります。

仕上げ

柔らかい布で、拭きあげて下さい。布の種類によっては傷がつきます。

セーム革やマイクロファイバー製の眼鏡拭きもオススメです。

細かいところに入り込んでいる汚れなどは、爪楊枝の先端を少し潰して柔らかくしてから取るとキレイになります。

キレイになると細かい傷が気になって、ホームセンターなどで売っているポリマールなどの研磨剤入りのクロスなどで鏡面仕上げをしてみたくなるのですが、腕によっぽど自信のある方でない限りやめておいた方が無難です。

私も経験上、使ってみたことはあるのですが、全然傷が取れないか、金製品の場合傷が増えてしまったりと、腕時計の仕上げは熟練の技術があってこそなのだと思い知らされた事があります。

研磨をやり過ぎてケースの形状が変わったりすると、ケース交換か修理不可となりますし、メーカーは通常、仕上げだけのサービスをしてくれるところはほぼ無いので、オーバーホールとセットになります。

なので、磨きすぎも要注意です。

色々注意点はありますがやってみるととてもキレイになります。

興味のある方はぜひお試しください。