kevinです。
独立時計師のヨルク・シャウアーさんのブランド
『SCHAUER』というブランドご存知でしょうか。
1990年に設立されたドイツのブランドになります。
私も1本所有しています。
エディション4です。
これを身に着けていると、意外と、周囲からの反応が良いです◎
独立時計師であり、彫金師でもある、ヨルク・シャウアーさんのブランドです。
今回は、そんなシャウアーというブランドの魅力に迫っていけたらと思います。
シャウアーという腕時計ブランドについて
1990年に創業の腕時計ブランドです。
創業者のヨルク・シャウアーさんは彫金と時計の組み立てのスペシャリストです。
ムーブメントは作っていませんが、ケースや針など、
シャウアーさんが自分の手で作っているのが魅力です。
(今は、本人以外の方の手も入っているようです)
なので、純粋な時計師さんとは違います。
本人も「ウォッチ・ビルダー」と自称しています。
イメージはシルバーアクセの職人さんみたいな感じでしょうか。
シャウアーさんが金属を削り磨き、ケースを作っているのです。
針もシャウアーさんが青焼きしています。
いずれにしても、時計師の手で生み出された時計の温かみを感じられるのでとても素敵な時計だと思います。
今は日本の代理店をチックタックが行っています。
機械ではなく、創業者本人がハンドメイドで
丁寧に作っているブランドはあまりないと思います。
また、金属加工にものすごいこだわっていますので、少量生産です。
ジュネーブサロンに行ったことのある知人に聞いたところ、
最近は、お弟子さんも何人かいるようですが、
シャウアーさんはマイペースに製作しているらしく、
相変わらず、日本にあまり入ってこないそうです。
金属が大好きな方なので、ケースは金属感がとても伝わってくる分厚さです。
エディション4で、厚さ13ミリほどあります。
薄型と言う概念はシャウアーというブランドにはありません。
わかるでしょうか?この分厚さ。
クロノス日本版と並べてみました。
約180ページほどの雑誌と同じ厚さです。
迫力あります◎
如何に金属が素晴らしいか、美しいかという部分のみを追求して作られています。
シャウアーの腕時計は、裏蓋から開けるのではなく、
表側から開けるようになっています。
表側からネジで留めています。
12点留めです。
12個のネジのうち、8個だけ裏まで貫通させています。
ネジを外すと、薄型のパッキンが入っています。
蓋とケースがピッタリと合っていて、ケースの曲線に狂いがありません!
上蓋のベゼルが少し大きいのですが、
曲線がおさまっているのは、πの計算をしっかりしている証拠です。
外側からパッキンが見えないということはスゴイ技術です!
蓋とケースが一体化しているようです。
ただのステンレスなのに、とても美しいです。
これを手作業で行っているのですから、驚きです。
ムーブメントに関しては、汎用ムーブメントを使っているので、
物足りないと感じる方もいるかも知れませんが、
下手に自分で作るよりも精度が高いです。
しかも、ムーブメントもシャウアーさんはきちんと自分で仕上げをしています。
ムーブメントには、ペルラージュとコート・ド・ジュネーブが施されています。
ペルラージュとは、時計のムーブメントに施される装飾のこと。
細かいラインで描かれた円や半円を何重にも重ねた模様が特徴。
エンジンターンともいう。
引用元:Gressive 時計用語辞典
コート・ド・ジュネーブとは、ムーブメントの金属部分や地板、
ブリッジに施された研磨仕上げのこと。
引用元:Gressive 時計用語辞典
よく雑誌などでも、写真が掲載されている装飾ですが、
実際にムーブメントに施されている装飾を見ると、とても小さく装飾されています。
ムーブメントのネジもわざわざブルースチールに替えています。
元は汎用ムーブメントでも、ここまで仕上げていると別物になってきます。
「金属をより美しく!」という思いが伝わってきます。
シャウアーを使っている感想
ETAの7751搭載のエディション4を使用しています。
元々は革ベルトだったのですが、社外品のミラネーゼブレスを取り付けています。
22mmのミラネーゼで厚めのモノをケースに合わせて
チョイスしているのでなかなかの重さです。
しかし、クラシックな複雑時計という顔立ちで重厚感が出て
イイ感じになったと思います。
シャウアーさんがこだわって作っているケースは存在感があり、
ブルースチールの針も非常に綺麗で目を楽しませてくれます。
また、ケースバックがスケルトンなので
綺麗な仕上げが施されたムーブメントも楽しんでいます。
人とかぶらないのも良い点です。
そして、何より、作り手の顔が見えるというのが嬉しいのです☆