万能の時計メーカーと言われるIWCの歴史と魅力について

IWC

こんにちわ。

kevinです。

今回は、IWCについてお話しようと思います。

私のイメージでは理路整然としたイメージのブランドです☆

H・モーザーとも縁が深いシャフハウゼンの地で創業されました

1868年スイスのシャフハウゼンで、アメリカ人であるフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって創業されました。

正式名称はインターナショナル・ウォッチ・カンパニーです。

創業者がアメリカ人の時計技師だったために、スイスにおいて英語名です。

また、略称が正式名称として通っているという珍しい会社になります。

アメリカの先進的な製造技術とスイスの時計製造の技術を融合し、アメリカ向けのポケットウォッチの製造を目指して作られています。

その姿勢は腕時計の製造にも受け継がれ、死角のない幅広い層に訴えかける商品を作っています。

創業地であるモーゼル工業地帯には、大規模な水力発電所があります。

近代的な工場地と時計製造の伝統がしっかりと息づき安定的な製品製造に有利な土地で、IWCはドイツ寄りのシャフハウゼンに工場を作っていますが、シャフハウゼンが隣接するライン川に水力発電会社を作る計画を推し進め実現したのは、先日紹介した時計メーカーのモーザーあってこそといえます。

ちなみに、2人は出会ったこともあると言われています。スイスの時計産業というのは本当に色々な繋がりがあって出来ているものなんですね。

時計史を紐解くと、人と人の繋がりが見えてきて楽しいです。

 

 

 

時計業界に確固たる地位を築いたIWCの傑作たち

さて、IWCは、1936年に、離陸時間を見るためのマーカーが付いている回転ベゼルが付いていて、帯磁性能も有したスペシャルパイロットウォッチを発表します。

1939年からの第2次大戦などで重宝され、のちにイギリス空軍などで制式採用され、その名を轟かせるようになります。

1930年代後半、ポルトガル人2名によるオーダーにより、マリンクロノメーター(船舶において、緯度などの現在位置を割り出すために用いられる機械式時計のこと)に匹敵する高精度の腕時計を作ります。

当時は腕時計用のムーブメントでは実現が難しい技術でした。

IWCは、キャリバー74という右側に竜頭のあるポケットウォッチのムーブメントを腕時計にした大型腕時計を作ります。

それが、IWCの人気商品である「ポルトギーゼ」なのです。

今年は生誕75周年になりニューモデルも発表されています。

故ジェラルド・ジェンタのデザインである1976年発表の「インジュニアSL」は帯磁時計としても有名です。

デザインの基本になったのは潜水のヘルメットだそうです。

この頃、1972年にAPの「ロイヤルオーク」、1974年パテックフィリップの「ノーチラス」を産み出しているジェンタですが、これで傑作3本目になります。

デザインとしてはジェンタの基本に則ったデザインで、ビスを出したフェイス、ラグのないケースという、ある種共通したデザインになります。

2013年に新しい「インジュニア」がデビューしていますが、基本のデザインは変更せずブラッシュアップされています。

1985年には、時間の正確さも貪欲に追い求めたレオナルド・ダ・ヴィンチにインスパイアされ、2499年まで完璧にプログラムされた永久カレンダーを搭載した「ダ・ヴィンチ」を発表しています。

このモデルは、常に新しい試みをIWCが製品化する際に、最初に新技術が搭載されるシリーズです。

複雑な機構のみならず、省スペースで効率的な機構も考えられているのが特徴です。

なんと、この時計は、100年単位で一回だけ動くセンチュリースライドというパーツを使い、僅か83個の部品のみで構成されています。

しかも、日付、曜日、月、4桁の西暦表示、ムーンフェイズをすべてリューズ操作だけでできる簡単設計は驚愕です。

 

 

ムーブメント開発でも高い評価を受けているブランドです

このように、常に先進的で独創的な発想をするIWCなのですが、ムーブメントに用いられるペラトンとよばれる自動巻き機構も有名です。

これはアルバート・ペラトンが開発した機構なのですが、特許をIWCが持っていますので、他では作れません。

従来とは異なる切り替え機構に工夫が凝らしてあり、腕を振ったときの重力との兼ね合いで動くローターの回転運動をハートカムに伝え、2つのローラーとコハゼを配したロッキング・バーを通してゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。

エスケープメントも独自の作り方をしていて、精度にこだわった作りになっています。

ペラトンは理想的な巻き上げ機構の一つとして、今なお評価の高いムーブメントです。

また、ここの所、改良も頑張っています。

例えば、ロングパワーリザーブのムーブメントで、長いこと使わず置いたままにしておいて、動力であるゼンマイが巻き上げられない状況になった時に、ゼンマイのユルミにより精度に著しいバラつきが出やすくなりますが、そうなる前にストップする機構が付いているモデルなどもあります。

本当によく考えているなあとつくづく思います。

 

 

私の憧れ

ちなみに、私の憧れは「ビックパイロットウォッチ」です。

IWCのフラッグシップモデルです。

見た目がマッシブなスタイリングがすごい好きなのと、一瞬で7日間分巻き上がり、168時間経過して巻き上がらないときは止めてしまうムーブメントってやっぱり憧れます。

このモデルはペラトン方式の自動巻きを採用しています。見た目のカッコよさだけでなく、機構の良さを兼ね備えているところが魅力なのです。

それと、「ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー」も好きです。


これもノスタルジックなスタイルで好きなのですが、北半球と南半球のムーンフェイズも同時に表示して、ムーンフェイズの誤差をしっかり調整され、577.5年で1日の誤差っていうのはすごいと思うんです。

このくらいの誤差で動くムーンフェイズはシングルムーンフェイズで、ペキニエのリュー・ロワイヤルが良いライバルです。

そんな素晴らしいメーカーであるIWCですが、シリーズのリニューアルを頑張っており、2011年の「ポートフィノ」より毎年1つずつコレクションを刷新しています。

余談ですが、「ポートフィノ」にはサントーニ社がプロデュースしているバンドが取り付けられており、サントーニが作る革ベルトはしっとりと手に馴染み、重厚感もあって素晴らしい作りです。

さすが、革靴などでも定評のあるブランドです。