海外輸入機械式腕時計を買う前に知っておくべき国内正規品の保証サービス

時計のメンテナンス
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kevin(@wgkevi)です。

時計ブランド各社の保証優遇について、まとめてみました。

日本は保証に関して手厚いところが色々ありまして、並行輸入品との差別化を図るために、正規品(正規販売店を通じて購入したもの)に対して保証を手厚くしているブランドが多いです。

 

腕時計の基本的な保証サービスで知っておくべきこと4つのこと

正規販売店で購入すると、国際保証書と国内代理店発行の日本語の保証書も発行されます。

基本的な保証内容

国内正規代理店発行もしくは申請した後に送られてくる保証書があると、日本国内において、通常の使用による自然故障に対して、無償で一定期間修理してもらえます。

その期間は2年のところが多いです。

2年保証というと、何十万円から時には数億円に達する事もある、高級腕時計を買ったのに、短いと感じる方もいるかも知れませんが、機械式時計の場合、とても繊細な構造なので、2年でも長い保証になります。

機械式時計には30mm~40mmのケースの中に収まるほどの細かい部品が200個以上使われているので、繊細に作られているのです。

衝撃にも強くないですから、クォ―ツと比べより繊細で丁寧な取り扱いが求められます。

ですが、最近では、2年ではなく、3~5年のロング保証をしているブランドも増えているのは嬉しい話です◎

国際保証書で気を付けること!

国際保証書は、その腕時計が本物である証明になるのと、通常の使用で動作不良など自然故障が起きた場合、世界各国の正規代理店で一定期間無償で修理を保証してくれます。

日本国内で購入する並行輸入品にはこの国際保証書がついてくる場合がありますが、注意が必要です!

代理店名が空欄の保証書や本来メーカーで印字されてから購入者に送られてくる保証書で、印字されているはずの場所が印鑑や直接マジックなどで書き込まれている保証書であった場合、保証が受けられない可能性があります。

なぜかというと、メーカーから何者かに持ち出された何も書かれていないオープンギャランティや偽造されたものが多く出回っており、中古で入手されたか、贋作の時計本体にそれを付けて正規品を装って販売されているケースがあるからです!

メーカーでは保証書の番号も全て管理しているので、発行されている情報と違った品物であったり、発行された形跡のない保証書は無効になるのです!

そういう意味で、国際保証書のみでは日本国内の正規販売店では修理を受け付けてくれない可能性が高いので要注意です。

しかも、並行輸入品の場合はそこに記載されている販売店が本当に販売店であるか確認する事が非常に困難なのです。

 

保証の日付・購入店の欄は必ずチェックしよう!

また、国内正規品・並行輸入品問わず、保証書に「日付・購入店名の記載のない」のものは保証期間の確定が出来ません。

購入後送られてきたり販売店で発行された場合でも、保証書の記載事項は自らの目でしっかりと確認することが必要です!

重要な項目が抜け落ちていた場合、保証が受けられない可能性があると考えておくと良いでしょう。

また、海外の正規販売店で購入しても日本の輸入代理店が認めない限り保証や修理が実は受けれません。

例えば、フランク・ミュラーは海外の正規品でも、通常日本国内のブティックでは修理受付を断る場合があります。

他にも、日本の代理店もしくはブランドの日本法人が独自で行っているサービスも多数あるので、海外の正規販売店で購入する場合は保証内容が変わることも考えて購入されることをオススメします。

また、並行輸入品を購入する場合でも、購入店で保証についてしっかりと確認しましょう。

販売店によっては、国際保証書以外に、販売店独自の保証を付けてくれているお店もあります。

 

少し話がややこしくなってしまったかも知れませんが、並行輸入品も正規品です。

海外の直営店や正規販売店、免税店などで、正規代理店以外の第三者が独自に買い付けに行って、日本で販売しているのです。

ブランド各社は、日本で直接契約している代理店や日本法人から卸されるルートを正規の流通ルートと考えていますので、契約をしていない第三者が独自に買い付け販売しているものを区別して、それらを並行輸入品と業界では呼称しています。

レートの関係もありますが、関税がかからない分、並行輸入品のほうが安く購入することができたり、日本では買えないモデルも買えるなどのメリットがあります。

 

正規販売店で購入するとオーナー登録される!

正規販売店で購入すると、顧客名簿に記載され、オーナーとして登録されます。

パテック フィリップ、オーデマ・ピゲ、ブレゲなどは創業当時からの顧客名簿が残っているブランドです。

これらのブランドには、王侯貴族や歴史上の偉人たちが顧客として名前を連ねています。

公開されている情報によると、パテック フィリップならヴィクトリア女王、トルストイ、チャイコフスキー、アインシュタイン、ウォルト・ディズニーなどの名前が残っています。

ブレゲなら、公表されているだけで、マリー・アントワネット、ナポレオン、ロシア皇帝アレクサンドル1世の名前が残っています。

ちなみに、ブレゲ・ミュージアムの書庫にその記録は保管されています。

オーデマ・ピゲは、あまり過去の著名な顧客を宣伝に使わないようなので、最近の著名人ぐらいしか私は分からないのですが、愛用者は多いです。

熱烈なロイヤルオークファンとしてアーノルド・シュワルツェネッガーが有名で映画「エンドオブデイズ」などで実際に着用しているのがみられます。

つまり、正規販売店でこれらのブランドを購入すると、偉人たちと同じ名簿に自分の名前が記載されるということになります。

そういうところに、私はロマンを感じてしまいます。もし、これらの雲上ブランドを購入できることができたら、正規販売店で購入したいものです。

ですが、この3年ほどの円安とブランドの高級化戦略の結果、価格が高騰し、一介のサラリーマンには購入できないレベルになってしまいました。

10年前とは価格は比べ物にならないくらい高くなっています。

昔の雑誌を見ると、あの時、買っておけば良かったとため息をついてしまいます(^_^;)

まだまだ、各社値上げをしそうなので、怖いですね。

 

手厚い保証を実施しているブランド

手厚い保証を実施している主なブランドを紹介します。

輸入機械式時計は高いですし、精密機械ですからクォ―ツに比べて調子が悪くなりやすいです。

オーバーホールの費用についても考慮して購入しなくてはいけない厄介な時計でもあります。

だからこそ、手厚い保証をしてくれるところで買うと後の維持費を抑えることができるかも知れません。

楽しく時計と付き合っていくためにも、保証についてきちんと知ってお店の人にも疑問点は聞いておきましょう!

ブライトリング・ジャパン

世界的な時計ブランドの中でも、国内正規品に対して、一番手厚い保証を提供してくれているのは、ブライトリング・ジャパンではないでしょうか。

ブライトリングジャパンの保証内容ですが、自社ムーブ搭載モデルについては5年保証で、修理保証が2年です。

他社のムーブメント搭載モデルは2年保証、修理保証も1年間となります。

日本の正規販売店で購入すると、クラブ・ブライトリングに無料で加入できます。

メンテナンスを半額で受けれるという嬉しいサービスがあります。

その他のサービス内容は、メンバーズマガジンの購読・メンバーズサロン専用ラウンジの使用・メンバー限定イベントへの参加などなど盛りだくさんです。

ロレックス

ロレックスは2015年7月から5年保証になりました。

しかも2013年に購入した人までを対象にした1年追加対象というのがあり、通常2年保証だったのですが3年の保証になります。

なので、保証が切れたと思っていたら保証中だったなんて言う嬉しいことにもなります。

ちなみに、中古品や並行輸入品を日本ロレックスにオーバーホールを出したときに、受け付けてもらえない場合があります。

それは、偽物であるか、本物だけれども過去に日本ロレックス以外でオーバーホールに出されていて、ロレックスの正規以外の部品が使われていて、受け付けてもらえなかったことになります。

厳しいですよね。

ただ、裏を返せば、修理を受け付けてもらえるということは、それが本物であるという証拠にもなります。

オメガ

オメガは自社ムーブ搭載モデルで4年保証です。

修理保証は1年間です。

他社ムーブは2年保証です。

修理保証は1年間です。

タグ・ホイヤー

タグ・ホイヤーは任意加入のエドワードクラブ入会により保証が2年延長になります。

但し、保証期間中に入会が原則となります。

修理料金優待は30%です。

ゼニス

ゼニスは国内正規品は、2年保証でホームページで登録すると1年延長になります。

また、保証書提示で修理代金30%引きになります。

ボール・ウォッチ

ボールウォッチは2年保証ですが、購入時アンケート回答者に対し、1年延長保証となり3年になります。

パテック フィリップ

オーナー登録すると、年2回発行されるパテック フィリップ・インターナショナルマガジンを無料定期購読できます。

オーデマ・ピゲ

オーデマ・ピゲは国内正規品は2年保証で、購入から2年以内にホームページで登録すると1年延長になります(トータル3年)。

また、防水性チェックを年1回無料で受けられます。

また、不定期ですが、ホワイトブックという本が送られてきます。

ヴァシュロン・コンスタンタン

お金は掛かりますが、鑑定書やアーカイブ抄本を出してくれます。

ちなみに、ヴァシュロン・コンスタンタンは、正規サービスセンター以外で修理をした場合、保証期間が残っていたとしても保証は受けれなくなりますと公式ホームページに記載があります。

まとめ

最近は日本法人をつくるブランドが増え、日本国内の正規品と並行輸入品の差別化を図るべく、サービスを強化しています。

逆に、並行輸入品に対しても差別なくアフターサービスを提供してくれるブランドもあります。

これから購入を検討されている方は、正規品であろうと並行輸入品であろうと、販売店のスタッフから、保証やアフターサービスについてはきちんと確認して、信頼のできるお店での購入が良いと思います。

また、ブランド側の提供するサービスはいつ何時変更されるかも分かりませんので、この記事の内容と異なる場合もありますので、本当にお店の方にきちんと説明を受けることが大事です。

高級機械式腕時計は、買って終わりというモノではなく、何年・何十年とメンテナンスをきちんとしながら付き合っていくモノですから。

個人的に、正規販売店での購入メリットは、購入後も親切に対応してくれるところかと思います。

機械式時計に不慣れだと、磁気帯させてしまったりなど、買って早々にトラブルを自ら発生させてしまう場合があります。

ですが、正規販売店で購入していると、素早く対応してくれるところがほとんどだと思います。

使い方が分からなくなったりしても気軽に聞けに行けますし、コマ調整なども快くしてくれます。

使い方やメンテナンスを自分で管理するのが不安なタイプの方は正規代理店での購入がオススメです。

もちろん、並行輸入品を販売しているお店でも、サービスが手厚いお店はたくさんありますので、ご安心ください。

 

kevin
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最後に偽物に対するブランドの対応について。

偽物に対して、腕時計ブランド各社厳しい対応をしています。

偽物を買ったとしても、購入者に責任があると明記しているブランドもあります。

とあるブランドの偽物対策に関する質問の答えは「正規販売店で購入をすること」と答えているので、不安な方はやはり正規販売店で購入するのが一番でしょう。

豆知識

パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンクラスになると、どんなに古い時計でも基本的には修理してくれます。

過去の部品や設計図面をきちんと保管していたり、なければ部品を作って修理してくれます。

そういう格別なサービスが世界三大時計ブランドたる所以ですよね。

やることのスケールが違います!