kevinです。
2018年のSIHHもバーゼルワールドも無事終了しましたが、今年の注目したモデルをピックアップしました。
今年腕時計を買うなら知っていて欲しいモデルを集めました。
注目してほしい理由も書いてありますので、ぜひご覧ください。
まずは、今年の腕時計の新作のデザインなどの傾向をまとめてみましたので、参考にご覧ください。
2018年腕時計の新作コレクションの傾向
今年の傾向としては、今までの右に倣えで「青文字盤ですよ」とか、「自社ムーブメントですよ」という流れはひとまず終わって、思わず「そう来たかっ!」と思うような様々なアプローチで自社の強みを活かした商品構成となっています。
さらに、マーケットの中での弱い部分を補完して新作を出してきたなと思います。
ヴァシュロンが今まで高価格帯商品のみで、「雲上」といわれるようなブランドであったのに、フィフティーシックスで150万円アンダーの価格で若年層を取り込み購買層を増やそうとしていますし、ボーム&メルシエはボーマティックの名前を復活させクラシックな面差しの高耐磁ロングパワーリザーブムーブメントを搭載したハイポテンシャルロープライスモデルを投入して来ています。
カルティエ、ロンジン、オメガは過去のアーカイブから中古市場でも人気の高い商品をアップデートして手堅く再発表しました。
また、ゼニスは昨年全く新しい商品であるデファイを強みとして早くもラインナップを拡充しましたし、ピアジェは900Pがブルガリに最薄ムーブの座を追われたので910Pでペリフェラルローターの自動巻きを発表し、世界最薄ムーブメントメーカーの矜持を示し返り咲きました。
また、商品ラインナップを見直し新しいデザインで挑むメーカーも出てきています。
ブライトリングは1952年から航空腕時計として君臨し続けたトップランナーであるナビタイマーに新しいモデル「ナビタイマー8(エイト)」を投入しました。ナビタイマーのもつ「空」というイメージの強さを既存のファン以外にも向けられるようにして、新しい支持層を獲得しようとしています。このためにロゴマークを変更し、ロゴマークから羽を取るといった工夫まで見せています。
特筆すべきなのは、ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」です。上記のようなトレンドに対し真っ向から勝負を挑んでだ一品になっています。欲しいとか欲しくないとか、要る、いらない、売れ筋であるとかないとかではなく、ランゲ&ゾーネの技術を尽くし驚愕でもって迎えられるべき製品を開発し、発表したその職人魂に賞賛を称えたいと思います。
このように今年の新作は各社の強みを活かして色々な部分を「拡充」したと言えます。
その中でも、私がイチオシだと思う時計を紹介していきます。買う買わないに関係なしに、各ブランドが心血を注いで産み出した時計たちを一度は見て欲しい一心です。本当に素晴らしいのでぜひぜひ今年注目してください!
A.ランゲ&ゾーネ トリプルスプリット
引用元:A.ランゲ&ゾーネ
【基本スペック】
・品番:424.038
・ムーブメント:手巻き L132.1 自社キャリバー
・パワーリザーブ:55h
・振動数:21600
・ケース素材:18Kホワイトゴールド
・ケースサイズ:43.2mm
・ケース厚さ:15.6mm
・文字盤:シルバー無垢
・ストラップ:アリゲーター
・防水:3気圧
・機能:時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示
トリプルラトラパント機能搭載フライバック・クロノグラフ
タキメータースケール、パワーリザーブインジゲーター
・ヒゲゼンマイ:自社製
超絶複雑機構のKING OF KING!
この時計こそ、超絶複雑機構のking of kingと言えるのではないでしょうか?
ただのクロノグラフではないのです!
クロノグラフという分野において頂上を名乗るにふさわしい時計なのです。
簡単に言うと針を同時に複数本動かして止めることができる驚異的な時計となっており、トゥールビヨンをつくれるブランドは多いですが、この「トリプルスプリット」を作れるブランドは世界でもランゲ&ゾーネだけなのです!
詳しくはこちらの記事に書いています。
トリプルスプリットについてもっと知りたくなったら読んでください。
https://www.watch-garden.com/triple_split_watch/
ボーム&メルシエ クリフトン ボーマティック10436
引用元:ボーム&メルシエ公式サイト
【基本スペック】
・品番:CLIFTON-10436
・ムーブメント:オートマティック、Baumatic BM12-1975A、COSC取得
・パワーリザーブ:120h
・振動数:28800
・ケースサイズ:40mm
・ケース厚さ:10.3mm
・ガラスの種類:サファイアクリスタル
・文字盤色:白
・ブレスレット:5気圧
・機能:日付
ボーマティックの高帯磁性能は地味にスゴイ!
このボーマティックの一番のおすすめポイントは帯磁性があることです。1500ガウスまでの磁気ならば影響を受けないです。現代において磁気帯びをさせないように腕時計を普段使いするのは至難の業です。スマホやパソコンなしでも生活は難しいですよね。気を付けていても、うっかりスマホと一緒に腕時計を置いてしまったり。だから、帯磁性能がある腕時計を選ぶというのも大事なポイントになってくるのです。
オメガ(マスタークロノメーター→グローブマスターとかシーマスター300とか。60hパワーリザーブ)の帯磁性能はMRIに入っても影響を受けない最強の耐磁時計で15000ガウスの磁気にさらされても影響を受けないレベルですが。それでも、ボーマチックはロレックスのミルガウスとIWCのインジュニアは1000ガウスまでなので、ボーム&メルシエの価格帯でここまでの性能をもたせたことは画期的なことです。
ボーム&メルシエからもとうとう自社キャリバーが!それがボーマティック!
また、悲願の自社キャリバーという点もボーマティックに注目したい点です。今までボーム&メルシエと言えばETAかセリタの汎用ムーブかETAを基本にしたチューンナップメーカーであるラ・ジューペレでした。リシュモングループはヴァルフルリエというムーブメント供給会社を傘下に持っていますたが、そのヴァルフルリエとボーム&メルシエがタッグを組んで開発したのがボーマティックに搭載のBM12-1975Aなのです!自社ムーブメントの開発という点において他社よりも遅れている感が否めない状況でしたが、ヌーシャテルに最先端の研究所も開設し巻き返しを計っています。
この新型ムーブメントは高性能な耐磁性能であるにも関わらず、パワーリザーブが120hで、ケース自体も厚くないところが魅力的です。つまり、一度完全に巻き上げれば5日間は自動で動いてくれるので、めんどくさがりなタイプの方にも扱いやすい仕様です。
シリコン製の部品で耐久性も向上
さらに、ボーマティックはシリコン製の部品にも注力しているところが魅力的です。シリコンと言えば、オメガですが(始まりはユリスナルダンのシリコン製ヒゲゼンマイ。パテックも2005年にガンギ車にシリコンを使うようになる。2006年にはヒゲゼンマイにも使っている)、ボーム&メルシエも注目し、折り曲げに対する耐性が非常に優れ、先ほどから何度も繰り返しになりますが磁性を持たないので耐磁姓もあるシリコン製の部品の開発に力を入れています。
新技術であるシリコン製の部品を使用していて、帯磁性能があるにも関わらず、30万円代で購入出来るところが嬉しいですよね。
保証も3年(正規代理店購入の場合)なところも、嬉しいところです。ちなみに、メンテナンスはシリコンパーツを多用しているので、5年に一度でオッケーとメーカーは言ってます。保証が手厚く、メンテナンスが2~3年に一度で無いところは、機械式時計を初めて購入する方にも取っ付きやすいと思います。
しかも、ボーム&メルシエの時計は仕上げがきちんとされているので、実際に腕に着けてみると、「これは良い時計」だと思わせる雰囲気が漂ってくるのです。バランスがとにかくいい時計で50万円アンダーの価格で文字盤はポーセリン風なのがまた良いです。
味のあるアンティークのような雰囲気の文字盤は古き良き時代を感じさせ内部の機械は最新というのが安心感があります。
おそらく時計好きでなければボーム&メルシエの名前を知らない方が多いと思われますが、ファッショに興味を持っている方が見たら「素敵な時計ですね」となるんです。海外では老舗の腕時計ブランドとして根強い人気があり、知名度も高いブランドですので、さりげなくオシャレをしたいタイプの方に特にオススメです。
ゼニス デファイ エル・プリメロ 21
引用元:ゼニス公式サイト
【基本スペック】
・品番:95.9000.9004/78.M9000
・ムーブメント:エル・プリメロ9004自動巻きムーブメント(クロノグラフのみ手巻き)
・パワーリザーブ:50h
・振動数:36000
・ケースサイズ:44mm
・ケース素材:ブラッシュ仕上げチタン
・文字盤:スケルトン
・ブレスレット:チタン
・防水:10気圧
・機能:クロノグラフ
チタン製のブレスレットがオススメ
昨年登場し爆発的な人気でお店で見かけることも全然ないエルプリメロ21を搭載したデファイにチタンブレスレットモデルが早くも登場しました。
デファイにはSSモデルがないのでチタン製のブレスになったのですが、チタン製にも関わらずあまり黒くない印象でしっかり艶があり薄目で着け心地も非常に良好です。
スケルトン文字盤に合わせても高級感があり、良く出来ているブレスレットだなと思います。
実際他社を見てみても時計はカッコイイがブレスレットがイマイチというモノが多いです。互換性を求めシリーズ通して全部同じブレスというブランドも多く、ブレスレットまでしっかり作れているブランドは正直少ないのです。
そんな中セラミック、ゴールド、チタンというゼニスとしてはSS以外のラインナップのみのデファイに魅力が増しました。
44mmと大きいケースになるので重さを意識していると思います。
これから暑い時期になりますから、いくらバンドの裏がラバーになっているとは言え、
ワニ革の高級ベルトを真夏に何日も着けるのは厳しいと思っていた方は革ベルトとの互換性もあるので朗報ではないでしょうか?
エル・プリメロの36000振動のために脱進機を2つに
そしてこのデファイはクロノグラフ用のパワーリザーブインジゲーターがついています。
それはどういう意味かと言うと、通常のクロノグラフと違い時刻用の主ゼンマイ(つまり時計の針を動かす動力)とクロノグラフ(ストップウォッチ)用の主ゼンマイがそれぞれあって独立したクロノグラフが手巻き機構になるからなのです。
通常の時刻用のゼンマイはエルプリメロの3万6千振動の自動巻きなので腕の振りでも手巻きでも巻き上がるのですが、エルプリメロ21の特色であるストップウォッチ用に50分間連続稼働可能な30分積算計を持つクロノグラフが36万振動という途方もないハイビートで100分の1秒をカウント出来る脱進機がもうひとつ内臓されているのですが、手巻きの為、クロノグラフ用のパワーリザーブインジゲーターがないと、ストップウォッチ機能を使う時に動力があるのか分からなくなってしまいます。だから、クロノグラフ用のパワーリザーブインジゲーターが必要になるという訳です。
カルティエ サントス ドゥ カルティエ ウォッチ 復刻版
引用元:カルティエ公式サイト
【基本スペック】
・品番:WSSA0010
・ムーブメント:自動巻き キャリバー1847 MC
・ケースサイズ:35.1mm
・ケース厚さ:8.83mm
・ガラスの種類:サファイアクリスタル
・文字盤色:白
・ブレスレット:ステンレス
・防水:10気圧
復刻版サントス
非常に手堅い印象で昨年のパンテールに続き今年はメンズラインを中心に以前人気を博していたサントスが復刻して来ました。文字盤の雰囲気やケースの感じは以前のサントスにとても良く似ていますが、これが実は羊の革をかぶった狼という感じで、なんと!1200ガウスの帯磁性能を持つCal.1847MCを搭載し、ブレスレットもインターチェンジャブルになりました。
インターチェンジャブルというのは簡単にユーザーの手で着け外しが出来る仕組みのことです。
有名なところではショパールやバシュロンコンスタンタンのオーバーシーズがこういった仕組みを採用しています。
カルティエは驚くほど今までこういったユーザーライクな仕組み作りをしてこないメーカーでした。ですが、クレ以降新しいデザインを投入し続けるのを止め、最近の復刻をはじめ、昨年のタンクアメリカンにSSモデルを展開する等のユーザーファーストなアプローチをしてくることによって裾野を広くしていくような感じで少しづつ変わっていこうとしているのかなと思います。
ボーム&メルシエと同じく高帯磁性能を備えた時計でありながら、「ザ・カルティエ」と呼べるデザインであるサントスは人からの注目を集めることは間違いなしです!男女ともに人気が根強いので、1本所有していても困らない時計です。
ブライトリング ナビタイマー8オートマチック
【基本スペック】
・ムーブメント:ブライトリング17 自動巻き COSC公認
・パワーリザーブ:40h
・振動数:28800
・ケースサイズ:41mm
・ガラスの種類:サファイアクリスタル
・文字盤色:ブルー
・ベルト:ステンレス
・防水:10気圧
・機能:両方向巻き上げ式
ナビタイマー8 オートマチックはブライトリングにとって挑戦的な時計
ナビタイマーのシリーズに新しいモデルが登場しました。それが、ナビタイマー8(エイト)です。
この8の意味は、1938年に設立された「ユイット・アビエーション部門」にちなんでいるそうです。ユイットとはフランス語で「8」という意味なので、そこからきているんですね。「ユイット・アビエーション部門」は、コックピット計器などを製造する部門で、ブライトリングが製造するコックピット計器が8日間のパワーリザーブを保証していました。だから、「ユイット」なんです。
ナビタイマー8にはクロノグラフなどいくつかモデルがあるのですが、今回チョイスした中3針のモデルであるオートマチックは、今までの1952年より続いた航空腕時計の大看板ともいうべきナビタイマーの血を一切感じさせないというモデルで、徹底した新コンセプトで作られた本当に全く新しいモデルと言えます。
ブライトリングは空の時計に傾倒し過ぎた現在のイメージからの脱却を狙い、ブランドのバランスを取り直す為に、あえて今回最も象徴的なイメージの強い商品ナビタイマーを変えてくるという非常にチャレンジングな事をしてきました。
IWCやショパールでデザイナーを務めて来たギー・ボーヴェのデザインで生まれ変わっていくブライトリングに目が離せないです。
ロンジン マスターコレクション
引用元:ロンジン公式サイト
【基本スペック】
・品番:L2.910.4.78.3
・ムーブメント:自動巻き(CAl.L897.2 ETA A31.L81)
・ケースサイズ:40mm
・文字盤色:シルバー
・ブレスレット:アリゲーター
・パワーリザーブ:64h
・防水:3気圧
・機能:アニュアルカレンダー
価格破壊の王様ロンジン
今回のロンジンは価格破壊となりました。
なんとマスターコレクションにおいてアニュアルカレンダーを30万円台で発表して来ました。
これはビックリです!
通常アニュアルカレンダーと言うと3月1日以外は1年間カレンダーの調整を必要としないというとても複雑な機構を持っており、その複雑さゆえに100万円を超えてしまうモデルが多いのですが、まさか50万円アンダーで出てくるとは思いませんでした。
ここ数年トゥールビヨンが手の届く価格になってきたりと10数年前の感覚で考えると信じられないような価格で夢のような時計を手に入れられるようになり、なんともスゴイ時代が来たなと感じました。
それを象徴するのがこのロンジンのマスターコレクションと言えるでしょう。
オメガ シーマスター1948マスタークロノメーター〈リミテッドエディション〉30mmキャリバー復刻
シーマスター 1948 スモールセコンド
引用元:オメガ公式サイト
【基本スペック】
・品番:511.12.38.20.02.001
・ムーブメント:自動巻き COSC取得
・ケースサイズ:38mm
・ガラスの種類:強化サファイアクリスタル
・文字盤色:シルバー
・ブレスレット:レザーストラップ
・防水:6気圧
・機能:スモールセコンド、超高帯磁性能ムーブメント
シーマスター 1948 セントラルセコンド
引用元:オメガ公式サイト
【基本スペック】
・品番:511.13.38.20.02.001
・ムーブメント:自動巻き COSC取得
・ケースサイズ:38mm
・ガラスの種類:今日かサファイアクリスタル
・文字盤色:シルバー
・ブレスレット:レザーストラップ
・防水:6気圧
・機能:超高帯磁性能ムーブメント
中身は超最強の最新機器なのにアンティーク漂う雰囲気が魅力の【限定】時計
1948年に誕生して今年がちょうど70周年ということで、その記念モデルになります。
1948本限定。
ケースバックには「70th Anniversary」のロゴ、クリスクラフト社の船と英国空軍が最初に投入したジェット戦闘機グロスターミーティアをレザー刻印してあります。マニア心をくすぐる逸品に仕上がっています。また手作業でラッカー仕上げをしてくれています。
ボーム&メルシエやカルティエでも高帯磁性能をアピールしましたが、オメガの帯磁性能は一味違います。15000ガウス以上の磁気にさらされても影響を受けない超高帯磁性能なのです。帯磁性能にこだわるならば、オメガがオススメです!
また、オメガのアンティークモデルは日本でもとても人気があり価格も上昇傾向なのですが、綺麗なものが少なく衝撃などに対して弱く、今では部品が入手困難で壊れてしまったときに困ることが多くなっています。
そこに最新の機械が入ったこのモデルの登場は、1948年当時に思いを馳せる方やアンティーク好きな方にぜひ持っていただきたいと思うような時計になっています。
オメガ スピードマスターダークサイドオブザムーン アポロ8号
引用元:オメガ公式サイト
【基本スペック】
・品番:311.92.44.30.01.001
・ムーブメント:自動巻き
・ケースサイズ:44.25mm
・ケース素材:ブラックセラミック
・ガラスの種類:ボックス型強化サファイアクリスタル
・文字盤色:ブラック
・ブレスレット:レザーストラップ
・防水:5気圧
・機能:クロノグラフ、タキメーター、スモールセコンド、シースルーケースバック
これぞムーンウォッチ!
ついにスケルトンの1861系が登場しました。
大きいケースに入っていますがまぎれもなくプロフェッショナルのスケルトンモデルと言えます。
1968年に発射されたアポロ8号は2度目の有人飛行に赴いたミッションでした。このミッションは無事に地球周回軌道を離れ月を回り帰って来た初めてのミッションで、この時に月の裏側を人類は初めて見ることが出来たのです。
なので、月の裏側をイメージしたようなブラックの仕上がりはこれまでのダークサイドを彷彿とさせますがスケルトンで登場となりました。
引用元:オメガ公式サイト
こちらは文字盤側のムーブメントの装飾です。ほんとうに月を彷彿とさせるデザインです。この時計に関しては機能云々なしで、デザイン買いしたくなります!裏蓋のスケルトンも内部機構が見えて良いですが、文字盤側のスケルトンでしかもムーブメントに月のデザインという装飾が施されているところにグッときます。
また、1869というネームのキャリバーはこのモデルにしかなく、今までスケルトンと言えば1992年にCal.867を搭載して50個のみ生産された幻のモデルだけです。ですから、20年ぶりのスピードマスタープロフェッショナルから出る文字盤がスケルトンのモデルなのです!ダークサイドオブザムーン アポロ8号はきっとスピードマスターファン垂涎の的となるでしょう。
このスケルトンのモデルはスケルトン好きのみならず、この時計史に名を刻むような人気モデルになることはもう雰囲気が物語っており、アポロが好きで、月が好きで、宇宙が好きな方にもぜひオススメしたい1品です。
ヴァシュロン・コンスタンタン フィフティ―シックス・オートマティック
【基本スペック】
・品番:4600E/000A-B442
・ムーブメント:自動巻き 1326
・パワーリザーブ:48h
・振動数:28800
・ケース素材:ステンレス
・ケースサイズ:40mm
・ケース厚さ:9.6mm
・ガラスの種類:サファイアクリスタル
・文字盤色:ダークグレー
・ストラップ:アリゲーター
・防水:3気圧
・機能:日付
ヴァシュロンからまさかの150万アンダーの時計が発売される衝撃!
ヴァシュロンから130万円代で買える時計が発売されました。
ヴァシュロンと言えば世界3大腕時計メーカーと呼ばれ、スイスを中心にした腕時計の頂点に最も近い所にいるメーカーなのです。
そのヴァシュロン・コンスタンタンの時計は200万円からのイメージが強く、高いと言えば高いですが150万円をずっと下回る価格で発売してくれるなんてスゴイ!と思ってしまいます。ベンツからAクラスが出たときのような衝撃です。国産の上位モデルを買うか、ベンツを買うか、外車が選択肢に入ってくる感覚です。
スピードマスターのグレーサイドオブザムーンやブライトリングのクロノマットなど、今は100万円くらいの価格設定の時計が多いので、もう少し手を伸ばせばヴァシュロンに手が届くというのは選択の幅を一気に広げてくれるとともに、この先中堅の時計メーカーはこれよりも安い価格の良い時計をつくらなければならないという命題を抱えたとも言えます。もっと頑張ってこれよりも高いモノをつくってもフィフティ―シックス・オートマティックが選択肢に入ってくれば絶大な影響力をもってくるはずなので非常に苦戦を強いられると思います。
それだけ、雲上ブランドと思われていたヴァシュロン・コンスタンタンが価格の安い(決して安くはないですが!)時計を出してきたのは時計業界にとっては衝撃です。
この勝負によって、ヴァシュロンの時計が広まりファンが増えるのか、それとも、雲上ブランドとしての名が失墜してしまうのかはこれからのヴァシュロンの戦略にかかっていると思います。
まとめ
2018年は、技術革新を進めてくるブランドもあれば、価格で勝負するブランド、今までのブランドイメージを変えようとチャレンジするブランドと戦略は様々ですが、各ブランドが何年も前から先行投資し研究してきた技術が花開く年となりそうです。
インパクトとしては、ランゲ&ゾーネとボーム&メルシエに注目したい年です。
特に、ボーム&メルシエが日本で幅広く認知されるようになるといいな~と願っています。リシュモングループとしてはカルティエに力を入れたいのでしょうが、ヴァルフルリエと共同とはいえ、自社キャリバーも開発できるところまでボーム&メルシエも頑張っています。30万円台で良質な時計を開発するボーム&メルシエは要チェックです。
ランゲ&ゾーネについてはもっと書いていたいくらいでした。ランゲ&ゾーネに比べると、他の時計の説明が物足りない感じになってしまいましたが、それだけ「トリプルスプリット」に対して熱い思いが・・・笑。実際に買えるような値段の時計ではないのですが、こういう探求心の追及の結果産み出される時計がある限り、時計業界も飽きられることなく前進していけるのではないかと思っています。
携帯電話の普及により時計をしない方も増えました。また、時計メーカー自身スマートウォッチを発表したり、シリコン製の部品を開発することによりコストダウンを図ったり、腕時計職人が減ってしまうのではないか?と個人的に危惧しています。そうなることで、技術の継承が途切れたり、有名な時計師さんが出て来なくなってしまう可能性もあると思います。
でもランゲ&ゾーネのように職人たちの技術の粋を集めた時計を開発するブランドがある限り、大丈夫だなと安心できるのです。
今年は良作が豊富な年ですので、だいたい発売は秋以降が多いかと思いますが、ぜひ店頭に遊びに行ってみて下さい。
気になる時計の情報は前もって集めておきますが、ぜひ「見て・さわって・試着して」くださいね!もちろん、時計を扱う時は傷がつかないように丁寧に扱わなくてはいけませんし、一度に10本も出してもらうとか無茶ぶりはせず、3本ほど並べてもらいじっくり見ましょう。腕時計を着ける手に指輪をはめているならば、指輪も外しましょう。最低限のマナーをきっちり守れば、店員さんも無下にはしません。逆に、このときに自分の時計や指輪を丁寧に扱ってくれているかみておくと、良い店員さんかどうかもわかります。
今回取り上げた時計をまずは押さえておけば、それ以外の時計との比較もしやすくて良いと思います。2018年の傾向を取り入れてチョイスしているので。
キーワードは、帯磁性能・シリコン・復刻・価格といったところでしょうか。こういった点を店員さんに聞いてみても面白いと思います。ここには載せてない時計との出会いもあると思います。
みなさんに腕時計との良い出会いがありますように。
コメント