小説「万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ」の豆知識をまとめてみました。

kevinです。

今回は、ミステリー小説の中から紹介してみたいと思います。松岡圭祐著「万能鑑定士Qの事件簿」(角川文庫)のシリーズは、「なるほど!」と思う知識が満載なのと、人が死なないというコンセプトが大好きです。

私はミステリー好きなのですが、馴染み深いところで、個人的に一番好きな探偵は、シャーロック・ホームズであり、ポワロのシリーズも何度目か分からないほどよく読みます。

この「万能鑑定士Qの事件簿」シリ―ズの主人公の凜田莉子が、圧倒的な記憶力で得た知識を駆使して、一見完璧な詐欺のトリックを見破る様は爽快です。

知識をこういう風に使えると、「良いな。」という参考にもなりますし、主人公が知識を得る前と後での心情の変化というのも、ヒトの心の機微を捉えていて好きです。

それと題材がその時の社会の矛盾や問題点などを扱っていて、スケールが大きいのも魅力に感じます。
ある意味、時事問題を読んでいるような気になります(笑)

そんな「万能鑑定士Qの事件簿」ですが、前述しましたが、凜田莉子が披露する知識が豊富に出てきます。それがまた読んでいて面白いのですが、せっかく読んだ知識を頭に入れておきたいな、と思って、それを自分なりにまとめてみました。

数学的な問題は実際にやってみたりもして面白かったです。

万能鑑定士Qの事件簿Ⅰに出て来た知識や言葉

万能鑑定士Qの事件簿Ⅰに出て来た覚えておいたら役に立ちそうな知識をまとめました。

自分なりに解釈した表現になっていますので、本の表現とは異なります。太字の部分が本に書いてあった内容で、それ以外の部分は、理解を深めるために、私が知っていたことや調べたことをさらに加えている部分なので、本に書かれていたものではありません。

参考文献:万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ 松岡圭祐著

①100円ライターの小さなシールは対人賠償責任保険の証明書。

②フランス人は4をしめすときには小指を曲げる。

③ヴィクトリア朝の英国ではランプの明かりを最大限に照明に利用する為の反射鏡があった。

④ソーセージを左上から右下に入れるのは日本の習わし。箸でつまみやすくするためのお弁当の工夫。

⑤スペクトル・フォト・メタ。採取した有機物質にレーザー光線をあてて反応をみて、画材やキャンバスの年代を測定し、絵画の真贋鑑定をする。

⑥スペクトル・スコープ
分光器のこと。

今では、スペクトロスコープと呼ばれるのですが、簡単に説明すると光や放射線、電磁波等を、可視化して波長の順に並べる装置。

⑦学校教育法の定める”学生”の定義は大学生、大学院生、短大生、専門学校生のこと。高校生は生徒。

⑧エビングハウスの忘却曲線
ドイツの心理学者エビングハウスは実験心理学の先駆者なのですが、自分を被験者として記憶について研究し、「記憶について」という著書を書いており、記憶について数量的に纏めることに成功しています。

その研究の中で、暗記してから忘れてしまうまで一定の時間ごとにどのくらい覚えているのかをまとめたものが忘却曲線と言います。

また、暗記した後に再度同じことを学習することにより、一気に進む忘却が、一定の時間が経過した後、一定の事は覚えているというような結果が出ています。

⑨電気料金などの請求書のハガキの表面に乾燥剤の細かい粒子を塗って、凹凸状にしてある。それを75トンの力でプレスすると凹凸が嚙み合ってピタッと接着する。剥がした後に、再び、75トンでプレスするとくっつく。

⑩グリーンランドの最北部は空気が乾燥していて、雪が降らず、大地が氷に覆われることはない。

⑪メルカトル図法の地図は、極致に近いほど、実際の面積比率よりも拡大して掲載する。

⑫ヨーロッパの水はカルシウムやマグネシウムが多く含まれた硬水。イギリスの水は比較的硬度は低いけど、ミネラル分が多い。

⑬タイの首都バンコクの正式名称は、クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

(引用元:タイ国政府観光庁/タイ王国の概要

読み方が異なる部分があるようなので、タイ国政府観光庁のサイトから引用しました。

地元の人はクルンテープ(天使の都)と言っているそうです。タイの有難い言葉が並んでいるそうです。

ラーマ1世が遷都のときに名付けたそうです。ご利益のありそうな言葉が並んでいるところは日本の落語の「寿限無」のようですね。

 

⑭偶数と5の倍数をかけるときの計算方法

例)28×35
=2×14×35
=(2×35)×14
=70×14
=980

偶数を分解して、2を先に5の倍数にかけたほうが計算がしやすいというもの。

⑮琥珀はハンカチでこすって静電気を帯びれば本物。また、琥珀はエタノールに反応し粘り気が出る。琥珀の9割がロシア連邦のカリーニングラード州の産地。

カリーニングラード州は元々はケーニヒスベルクという名でプロイセン公国の首都でした。

なので、ロシア連邦領でありながら、飛び地なんですよね!ですが、第2次大戦を経て、ソ連領になると、ソ連の軍事都市(閉鎖都市)となっていたそうです。

ソ連崩壊後は、経済も低迷し、治安も悪化し、暗いイメージの都市でしたが、リトアニアとのロシア本土のビザ取得が簡素化されて、経済も発展いったそうです。

今では、観光できるほど治安も回復しているようです。

日本人の方がカリーニングラードを旅行した旅行記のサイトがあって呼んでみると面白かったです。このサイトです→カリーニングラードに自力で観光に行ってみた/4travel.jp

 

⑯平年(うるう年ではない年)のお正月と大晦日は同じ曜日である。うるう年は4年に一度だから4年に一度曜日が2日ずれていく。28年で曜日は1週するから、84年後は今日と同じ曜日になる。

つまり、平年の1月1日が日曜日であれば、その年の大晦日も日曜日である。

そして、平年の1月1日が日曜日であれば、次の年の1月1日は月曜日となる。

365日を7で割ると、1余ります。つまり曜日が1年ごとに1日ずれるわけです。

ただし、4年に1度、うるう年があります。

うるう年はグレゴリウス暦では、西暦年号が4で割り切れる年をうるう年と定めています。

ただし、西暦年号が100で割り切れて、400で割り切れない年は平年となります。

なので、今年2017年2月14日火曜日の84年後の2101年2月14日は、同じ曜日になりません。2100年がちょうど例外の年に当たり、1日、曜日がズレてしまいます。なので、2100年2月14日は月曜日です。

それで、作中では、28年で曜日が1周すると書かれていますが、実際には、5年でも、6年でも、11年でも曜日は1周します。

例えば、2000年1月1日を基に、何年ごとに曜日が1周するか調べてみます。2000年1月1日は土曜日です。

すると、2005年・2011年・2022年・2028年に曜日が一致しています。

これは、起因とする年代で、間隔はずれてきます。

2001年の1月1日と同じ曜日になる年は6年後の2007年です。

5年・6年・11年・6年のサイクルは変わりますが、これらを足した28年という周期で見ると、どの年を起因としても、曜日が1周する年を出しやすいのです。

なので、作中で、凜田莉子は28年周期で計算していたのでしょうね。

ちなみに、カレンダーの曜日は7日間あります。

1年に1日ずつズレていくのですから、普通に考えると、7年で曜日は1周すると考えられますよね。でも、うるう年があるために、1年短く、6年で、1周すると考えられるのです。

ただし、最短で5年、最長で11年かかるときがあるのも、うるう年があるためです。

2000年を例に考えると、2000年自体もうるう年でした。

なので、スタートの時点で翌年は曜日が2日間ズレてしまうことになります。

さらに、4年後にもうるう年があるので、さらに1年短くなって、5年間で1周するのです。

 

⑰ピントゥリッキオ・・・ルネサンス期のイタリアの画家。

⑱タグ・スローイング・・・アメリカで土地や住居の抽選によく使われるやり方。参加者の人数分の番号札をテーブルに投げて、表になった札だけを残し、裏返しになった札は取り除かれる。それを繰り返して、最後まで残った番号札の人が勝ち。

⑲植物検疫法により、黄色に熟したバナナを輸入することは禁じられている。

⑳摩周湖は水源とする河川がないため、国土交通省では湖としての登記がされていない。農林水産省でも樹木がないため、登記されていない。法律上は巨大な水たまりとして扱われている。

㉑超高層ビルのエレベーターでBGMが流れているのは、聴覚のマスキング効果を利用して、エレベーターのモーター音を消すため。高い周波数の音に対し低い周波数の音を重ねると、耳の中の非線形性のために聴覚内に高調波が生じて、高い周波数は認知されにくくなる。

まとめてみて

まとめ出したら、ハマってしまって、自分でも色々調べてみると面白かったです。

私が書き出したこと以外にも、役に立ちそうな知識はあったのですが、今回は上記のみにしておきます。2巻目もいきたかったのですが、なかなか時間がかかってしまったので、一休みです。

また、日を改めてまとめてみようと思います。

ちなみに、カレンダーに関する知識は学生時代を思い出して、楽しかったです。

「万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ」は知識が得られるだけでなく、ストーリー自体が面白いので、ぜひ一度読んでみてください。

オススメです。